2022年度 日本ライセンス協会 大津年次大会 大会プログラム

大会プログラム

2022年7月8日(金)

15:00-15:10
開会式
ハイブリッド
ホテル会場:淡海
15:10-16:10
基調講演
基調講演
■講演者:嘉田由紀子(元滋賀県知事)
■講演テーマ:「びわ湖から脱成長の時代へ」
〜エネルギーと農業と自然環境の共生社会を求めて〜
■概要:1970年代から2006年の知事選挙までびわ湖と滋賀の集落を35年以上、調査してきました。その調査の中で、びわ湖の価値を実感し、びわ湖と共に暮す人々とその暮らしから学び続けてきました。びわ湖と人々の暮らしの歴史的な位置付けを示し、暮らしから見えてきた環境問題に対する新しい考えについて紹介します。
 私の背骨とも言えるその考えをベースに、知事として目指した政策と成果について紹介します。私の考えや政策は、びわ湖と、びわ湖を取り巻く環境の中で生活してきた地元の人々と共に考え、共に提示してきたものなのです。その考えは、豊かで持続可能な未来へとつながる考えであると確信しております。

嘉田由紀子(元滋賀県知事)

■ご略歴:1950年埼玉県生まれ。農学博士。専門は環境社会学。前滋賀県知事、前びわこ成蹊スポーツ大学学長、現参議院議員。琵琶湖研究所、琵琶湖博物館において琵琶湖周辺での暮らしと環境について30年以上、フィールドワークを続ける。
 著書『水と人の環境史』(共著、御茶ノ水書房)、『生活世界の環境学』(農文協)、『水辺遊びの生態学』(共著、農文協)、『水辺ぐらしの環境学』(昭和堂)、『環境社会学』(岩波書店)、『流域治水がひらく川と人との関係』(農文協)ほか多数。
ハイブリッド
ホテル会場:淡海
16:10-16:20
休憩
16:20-17:20
講演1
講演1
■講演者:荒井寿光(元特許庁長官)
■講演テーマ:「激化する米中知財競争と高まる知財人への期待」
■概要:米国トランプ前大統領は、中国が米国の知財を盗んでいるなどの理由で中国に対し大規模な経済制裁を発動し、米中知財戦争が勃発したとも言われました。この経済制裁はバイデン大統領に引き継がれています。これに対し中国の習近平国家主席は知財強国を建設することを宣言し、米中間の知財覇権争いは激しさを増しています。
日本は米中の争いの影響を受けるとともに、コロナ禍やウクライナ戦争による経済安全保障問題に直面し、企業も国家も技術・知財戦略の見直しを迫られています。
 荒井様には、米中知財競争の本質と日本の知財競争力強化のために知財人が果たすべき役割をご講演いただきます。
 特許庁長官以来、25年間にわたり、内外の知財戦略の変化を見てきた経験に基づくお話は、知財人に多大なヒントを与えるものです。

荒井寿光(元特許庁長官)

■ご略歴:1966年東大法学部を卒業し、通産省(現経済産業省)に入省。ハーバード大学・大学院に留学し、英国大使館に勤務。 特許庁長官、通商産業審議官を経て退官。知的財産国家戦略フォーラムを立ち上げ、日本の「知財立国運動」を推進する。初代内閣官房・知的財産戦略推進事務局長に就任。現在は、中曽根平和研究所副理事長、日本商工会議所の知的財産戦略委員長を務める。内閣知的財産戦略本部専門委員、総合科学技術会議専門委員、WIPO(世界知的所有権機関)政策委員、東京大学、東京理科大学、政策研究大学院大学の客員教授を歴任。

(著書)「知財立国100の提言」「知財革命」「知財立国が危ない」など
(受賞)フランス・レジオンドヌール勲章(2006年)、米国・IP Hall of Fame(2007年)
ハイブリッド
ホテル会場:淡海
17:20-18:10
講演2
講演2
■講演者:山本昌仁(たねやグループCEO)
■講演テーマ:たねやグループのブランド戦略(たねや&クラブハリエ)
■概要:私どもは1872年から近江八幡で菓子舗を営んでおります。現在はたねやグループとして和菓子の「たねや」、洋菓子の「クラブハリエ」をあわせ全国で47店舗を展開しています。
 お菓子の素材となる米や小豆は自然のめぐみ。「自然に学ぶ」を軸にしたお菓子づくりとともに、森づくりや地域の伝統文化を未来へつなぐ活動も進めております。2016年以来、滋賀の観光地ランキングで1位をいただいております「ラ コリーナ近江八幡」をはじめ、私どもの経営理念や取り組みについてお話しさせていただきます。

山本昌仁(たねやグループCEO)

■ご略歴:1969 年、滋賀県近江八幡市生まれ。
1990年、株式会社たねや入社。1994年、第22回全国菓子大博覧会にて最高賞「名誉総裁工芸文化賞」を24歳最年少受賞。2011年、たねや四代目承継、株式会社たねや代表取締役社長、株式会社クラブハリエ会長。
2013年、たねやグループCEO就任。

常に進化し続ける現代の近江商人。和・洋菓子を商い、「自然に学ぶ」を大切に事業展開を進める。
ハイブリッド
ホテル会場:淡海
18:45-19:00
ウェルカムドリンク
(感染状況等によっては中止となる場合があります。)
リアル
19:00-20:45
晩餐会(着席形式)
晩餐会 中條滋賀県副知事からご挨拶を頂く予定です。
リアル
ホテル会場:淡海
よし笛
よし笛
晩餐会では、水辺の植物“葦”を用いた笛“よし笛”による演奏を披露いただく予定です。演奏者である中村様は、よし笛で唯一の特許を取得しておられます。

《はなちゃんず》プロフィール

水を浄化する水辺の植物“葦”を用いた笛“よし笛”を自ら考案、製作し、2002年に中村彰宏、由紀子の夫婦で演奏活動を始める。透明感のある伸びやかな響きで、多くの人に詩情豊かな心癒される演奏を届けるかたわら、よし笛で唯一の特許も取得し、楽器としてのよし笛の確立に取り組む。

『吉永小百合原爆詩朗読会と平和コンサート』『ジブリの絵職人 男鹿和雄展』『日テレecoウィーク』などへの出演のほか、『となりのトトロ』『千と千尋の神隠し』等の映画製作で有名なスタジオジブリにも認められ、東京のジブリ美術館での演奏をはじめ、ジブリスタッフと共に全国各地でよし笛コンサートを行うなど、演奏活動も日本中に広げている。
近年では、東北各地で『東日本大震災復興支援コンサート』や『京都下鴨神社・世界遺産コンサート』『京都貴船神社コンサート』など、社会貢献活動から日本古来の文化との融合など、演奏活動範囲も幅広く展開している。
また『日本よし笛の会』(よし笛の団体として日本最大)を主宰し、楽器としてのよし笛の普及、後進の指導・育成にも力を注いでいる。

【著書・作品等】
『やさしい よし笛入門』ドレミ楽譜出版社
CD『すてっぷ』
CD『祈り』(絵・題字/男鹿和雄氏:オリジナル曲集)
・ビュッフェ形式ではなく、サーブ形式です。
・1テーブルの着席人数を絞り、ソーシャルディスタンスを保って開催します。
・各テーブルにパーテーションを設置予定です。
・参加者の皆様にマスク会食の徹底をお願いします。
・アレルギー対応等が必要な方は、申込画面の「【連絡事項】」よりお知らせください(ホテル側との相談となりますので、誠に申し訳ございませんが、ご要望に添えない場合がございます)。
21:00-23:00
懇親会(自由参加)
※参加者の皆様にマスク会食の徹底をお願いします。
リアル
ホテル会場:叡山菫1

2022年7月9日(土)

8:30-9:40
ワークショップ
■米国問題WG
テーマ:米国知財事情 ー重要判決等ー
概要:
1. 最近の重要判決
 (1)著作権に関する最高裁判決、(2)Forum選択条項とPTAB申請可否に関するCAFC判決(3件)について紹介します。
2.最近の米国知財事情
 新型コロナウイルス(COVID-19)に関する特許権放棄に関するその後の状況、米国の特許出願・権利化・知財係争の近況、バイデン政権発足後の裁判所・行政機関の人事事情などについて概説します。
登壇者:
<スピーカー>
 寺口 由華(米国カリフォルニア州弁護士、モリソンフォースター外国法事務弁護士事務所)
 山下 耕一郎(弁理士、TMI総合法律事務所)
<モデレーター>
 波々伯部 自克(CLP、工学博士、オブロン外国法事務弁護士事務所シニア・アドバイザー)
■産官学連携WG
テーマ:アカデミアと企業それぞれの物語を紐解き新たな共創の可能性を探る ~ヘルスケア分野を中心に~
概要:
ヘルスケアWGと産官学連携活用WGに所属する企業、アカデミア、士業という異なる立場のメンバーが、「利害関係のないクローズドな場での自由な対話を通じて産学官連携の課題の背景事情を紐解き、新たな共創のカタチを探る」というテーマで実施した合同サロンの成果をパネル方式で報告し、ワークショップの参加者からさらに多面的な意見を集め、成果をより深化させることを目指す。
登壇者:
<パネリスト>
 佐藤義彦 Chordia Therapeutics 株式会社
 黒木保久 大塚ホールディングス株式会社
 橋本徹哉 大塚ホールディングス株式会社
 宮田敦久 新潟大学
 浅野滋啓 国立循環器病研究センター
 吉村岳雄 株式会社I P Bridge
<モデレーター>
 岡田美香 シティユーワ法律事務所
■ICTビジネスWG+独禁WG(ジョイントワークショップ)
テーマ:SEPライセンスの公正・透明な交渉のあり方~経済産業省研究会・指針からみえてきた課題~
概要:
本年3月31日に経済産業省は「標準必須特許のライセンスに関する誠実交渉指針」を公表した。この「指針」の策定を担当した門田(もんでん)経済産業省室長補佐から指針のポイントの説明をいただき、「指針」について議論が行われた経済産業省研究会委員である平山弁護士が独占禁止法との関係も含めてコメントする。その後、藤木IP Bridge CEOと著名弁護士一名が加わり、「指針」を踏まえた標準必須特許のライセンスにおける日本の立ち位置、実施者・権利者双方側の懸念、Licensee Negotiation Group(LNG)等のポイントについて議論をする。オンラインおよび会場からの質問を歓迎する。
登壇者:
 門田裕一郎、経済産業政策局競争環境整備室/知的財産政策室室長補佐(総括)、経済産業省「標準必須特許のライセンスを巡る取引環境の在り方に関する研究会」担当官
 平山賢太郎、平山法律事務所代表弁護士、九州大学法学部准教授、経済産業省「標準必須特許のライセンスを巡る取引環境の在り方に関する研究会」委員
 藤木実、株式会社IP Bridge 代表取締役 CEO、産業構造審議会知的財産分科会委員
■知財ファイナンスWG
テーマ:CGCガイドラインが期待する投資活動と知財ファイナンス
概要:
本年1月28日に公表されましたCGCガイドラインが期待する「企業と金融・投資家との知財・知的資産に関する対話」を進めていくにあたり、企業内では知財部のみならず経理財務部・経営企画等が関わる必要があり、監査業務も進化せざるを得なくなります。知的資産は非財務情報とはいえ将来の収益を生む資産であるので、会計・税務の対応は従来のままで良いのか、解決しなければならない問題は多岐にわたります。9日の発表会ではこれらの諸課題の解決策を知財ファイナンスの視点で提案させていただく予定です。
登壇者:
 吉井重治 ユニゾン・キャピタル(株)インテレクチュアル アセット オフィサー
 小川一 弁理士 ユニゾン・キャピタル(株)マネジメント アドバイザー
■ブランディングWG
テーマ:企業価値向上に向けたブランディングへの知財貢献
概要:
企業が立ち向かう知的財産関連の問題への対応や、企業価値向上のためのブランディングを知財観点でどのように支えていくかを、スポーツ用品メーカーの株式会社アシックスにおける具体的な事例や取組み、環境の変化を紹介しながらお話しします。
登壇者:
 齊藤浩二(株式会社アシックス 法務・知財統括部)
ハイブリッド
ホテル会場:石楠花1、石楠花2、叡山菫1、叡山菫2、白鳥
9:40-10:00 休憩
10:00-11:30
パネルディスカッション
■テーマ「持続的に発展する事業の未来と知的財産」
■概要
サステナブルな次世代の事業創出において、「データ利活用」は企業の競争力の源泉としてその価値が増しています。
データ利活用事業への変革に関し、1)企業の取組(データの利用目的、期待など)、2)知財部門の役割の変化、および3)その事業基盤となる法・インフラの社会実装に向けた課題等に焦点をあてたパネルディスカッションを予定しています。
■モデレータ
齋藤 浩貴 氏(森・濱田松本法律事務所 弁護士 日本ライセンス協会前会長)
■パネリスト
・遠藤 嘉浩 氏(本田技研工業株式会社 執行職 知的財産・標準化統括部 統括部長)
・竹本 一志 氏(サントリーホールディングス株式会社 知的財産部 専任シニアスペシャリスト)
・渡部 俊也 氏(東京大学未来ビジョン研究センター(副センター長) 教授)
ハイブリッド
ホテル会場:淡海
11:30-11:45 閉会式 ハイブリッド
ホテル会場:淡海
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